今年もキンモクセイが花を咲かせ、ホームの敷地内でいい香りを漂わせてくれる季節になりました。

秋になるとオレンジの花を枝に密生させて咲き、強い甘い香りを放つキンモクセイ。

キンモクセイは、ジンチョウゲ、クチナシとともに、香りの強い花をつけることから、三大香木(さんだいこうぼく)と言われて親しまれています。

日陰でも育ち、初心者でも育てやすいため、人気がある庭木です。

コロナ禍の為、散歩に出かける事は控えていますが、キンモクセイの木が植えてあるのはシルバーメイツの敷地内なので、気分転換にちょっと外へ出てみました。

普段、閉眼気味な入居者様に

「目を開けて見てください。綺麗な花が見えますよ」

と声掛けをすると、ご自分で目を開けてくださいました。

「香りじゃあ腹はふくれんぞー」

と言われていた入居者様も、実際のキンモクセイを見ると

「ようついとるなあ」

とキンモクセイを見入っておられました。

記念に写真をパチリと撮ると

「何しに来たんかと思うたら男前を撮りに来たんかー」

とにっこりしておられました。

「きれいに咲いとるなあ」

とちょっとしたお花見気分です。

一方、キンモクセイ鑑賞に行くのに気が進まなかった方たちには職員が持ってきた紫苑を楽しんでいただきました。

「まあ、ようけ咲いとるなあ」

「綺麗じゃが」

入居者様それぞれにお花で目の保養をしていただきました。